【#きっかけ解説】株価の裏側にある世の中の動きに注目を! 日経平均が急騰…背景に何が?
ニュースのその先を考える記者解説、きょうのテーマは「日経平均株価、急騰の背景に何が?」。
経済部・天目石史織記者の解説です。
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https://news.ntv.co.jp/category/economy/c392e1b9582345a4921b0da2b341ae37
はい、日経平均株価は先月末に5万2000円を超えるなど急騰しています。
こちら、1980年からの日経平均株価の推移です。3万円台から4万円台にあがるまでのスピードが加速していることがわかります。
そして、最近の動きを見てみますと、初めて4万円台をつけたところから初の5万円台までおよそ1年7か月で到達しました。
その上昇ペースがさらに加速したのが、高市総理大臣の誕生です。高市総理が自民党の総裁に就任してから、6000円以上値を上げています。
――なぜ株価はこんなに急上昇しているのでしょうか。
色々な要因がありますが、株価を大きく押し上げているのはAI・半導体の関連銘柄です。
実際にこちらを見ていただきますと日経平均株価で初めて5万2000円台を記録した10月31日の日経平均株価をしめた上位10銘柄になります。実は10銘柄中6銘柄がいわゆるAIや半導体関連銘柄でした。
そのなかでも一番高かったのはアドバンテストです。どういう会社なのかといいますと、生成AIなどに使われている半導体の性能をテストするシステムを手がけていて、世界シェアでトップクラスの会社になります。売上高は10年前と比べるとおよそ5倍になっているということです。
さきほどもふれましたが、「積極財政路線」を掲げる高市政権が誕生したことも株価を押し上げ、市場関係者の中には今後も、路線変更がなければ株価上昇の鍵になると話す人もいます。
――株価が上昇すると景気が良いというイメージがありますが、私自身そこまで実感がなく、なぜなのでしょうか?
そういった声、多く聞かれますが、市場関係者はその要因をこのように話しています。
野村証券のアナリストは「投資家は企業の将来性に期待し株を買うが、その時点で企業が成果を上げているとは限らない、そのため、企業は株価が上がっても賃金を引き上げる資金があるというワケではない」と話します。
また明治安田総合研究所のエコノミストは、「大企業を中心に、企業が資金を内部留保として蓄える傾向が強く、賃上げが十分に進まない一因になっている」と指摘しています。
――気になるのは今後ですが、株価はどうなっていくのでしょうか?
はい市場関係者の中でも意見が割れています。
証券会社からは今後も長期的には上昇基調であるとの声も聞かれ、三井住友信託銀行のエコノミストは、AIや半導体関連企業がどこまで利益をあげ続けられるのか不透明感はあるとしつつも、「すぐに2万円台や3万円前後まで下落する可能性は低い」と分析しています。
その一方で、懸念の声も聞かれます。
財務省の幹部は「現在の株式市場の状況が、やや急激で行き過ぎているのではないか」と話し、いわゆる「AIバブル」がはじける可能性に懸念を示しているほか、大手企業で最高財務責任者を務めた経験者も「日本経済がこの株高ほど成長している実感がない。実体経済を伴っていない株価はいつか崩れるのではないか」と警戒しています。
――このニュースを通じて、天目石記者が一番伝えたいことはどんなことでしょうか
はい、「株価の裏側にある世の中の動きに着目しよう」です。
株価は経済の体温計と言いますが、世の中のトレンドやニュースに敏感に反応しています。株価が大きく変動しているとき、それは、世の中の流れそして私たちの生活も大きな変化が訪れようとしているタイミングだともいえます。株価が高値を更新している今、世の中で何が起きているのか関心を向けることも大切です。
(2025年11月13日放送「ストレイトニュース」より)
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7 Comments
温暖化と株価の違いは、株価は人がコントロールしており、基本的に銀行と株屋、その背後にいるのが財務省と日銀です。と考えれば、片山財務大臣が就任して「株価よ上がれ」と唱えたので株価が上がった。何の銘柄が買われるのかは2次的です。困るのは金融資産だけ増えて物的資産との乖離が大きくなると物価上昇が増悪、物価上昇のペースが速すぎて投資を抑制してるといった弊害が出てます。財務省の適切な物価管理が求められています。
景気いいのは投資家だけ!投資しような?アナウンサー君よ!
稼がせていただきました。ありがとうございます🙇♂️
新NISAをまだやっていない人は出遅れNISA
なんとなく始めた新NISA
これだけ株高になればやってみようかなと思っているはず
ただAIバブル崩壊は必ず来る
リーマンショック並みの大暴落だとSP500でも全世界株式でも50%以上の下落する
50%下落したら大喜びする人と、政府の陰謀だ!と不平不満、愚痴を言って退場する人と
分かれる
ニーサに課税してください。
メディアは上がることしか報道しないね。デリケートだからかな。人口減の国が右肩上がりにはならないよ。円安が原動力だから、為替変動が起きると海外勢は、売り抜けて逃げていく
日経平均は225銘柄の株価の補正値の平均で、値嵩株に引きずれる傾向があるとされていて、TOPIXのほうが実感に近いと思いますし、何で景気判断するかは難しい所です。「不況の株高」と言う言葉もあります。
先物を見ていますと、今日14日は1200円程株価が下がると思います。