安倍元総理銃撃、山上被告の母「私が加害者」　妹も初出廷「思い出すと涙」【知ってもっと】【グッド！モーニング】(2025年11月19日)

安倍元総理銃撃、山上被告の母「私が加害者」　妹も初出廷「思い出すと涙」【知ってもっと】【グッド！モーニング】(2025年11月19日)

　18日、山上徹也被告の母親が安倍晋三元総理が銃撃された事件の裁判に出廷し、「私が加害者だと思う」と語りました。

■山上被告の母「私が加害者」

弁護側
「こういう事件を起こした原因はなんだと思いますか？」

山上被告の母親
「私が加害者だと思います。献金をしたり、子どもたちをほったらかしにしたのも事実だし。教会に尽くしたら、もっとよくなると思ったのも事実だし…」

　総額1億円を旧統一教会に捧げた山上被告の母親。

山上被告の母親
「（山上被告に対し）根は悪い人間じゃないです。徹也には母として申し訳ないと思っています。私がもっとしっかりしていたら、徹也の人生は台無しにならなかったし、私がそういうことにちゃんと対応することができていたら、こういう事件は起きなかったろうとつくづく思います」

■妹も初出廷「裏切られた気持ち」

　18日は山上被告の妹も弁護側の証人として初めて出廷しました。

弁護側
「（妹に対し）あなたにとってここで証言することの意義は？」

山上被告の妹
「人に生い立ちを話してくることはあまりなかった。思い出すことがつらくて涙がでてしまうので、なるべく忘れようと生きてきました。思い出そうとすると、その時の腹が立ったとか、死にたくなったとかという感情がある。それでもお話しさせていただこうと思います」

　教団にのめり込んだ母親。妹は「裏切られた」と感じる瞬間があったといいます。

「母がどこかに連れて行ってくれることはなかったので、うれしくてついていったら統一教会のイベントに連れて行かれた。裏切られた気持ちです」

　母親との生活については…。

「電気を消してろうそくのあかりでお祈りをしていて、不気味だと思いました。受け入れることはできなかった。おかしなことをしていて気持ち悪いなと思った」
「祖父が倒れたときに供養できるように献金すると言っていました。献金しないと天国にいけないと」
弁護側
「どう思ったか」
山上被告の妹
「理解できなかった。何を言っているんだこの人はと思いました」
「（旧統一教会の人に）財産があるというのは先祖に恨まれると言われた。財産があるのは悪いことだと植え付けられた」

■旧統一教会脱会「答えられない」

　ひざに手を置き、力ない様子で妹の話を聞いていたという山上被告。前回の裁判で母親は今も旧統一教会を信仰していると語っています。

山上被告の母親
「徹也には本当に申し訳ないことをしました。献金することによって、ちょっとした活動で家庭がよくなると思っていました。献金が正しいという考えが、なかなか変わりませんでした」
弁護側
「脱会はできますか？」
山上被告の母親
「うーん…できるか…。今ここでは答えられません」

　母親が山上被告に語りかける場面もありました。

裁判長
「これで尋問を終わります」
山上被告の母親
「徹也には申し訳なかったと思っています」
裁判官
「尋問は終わりです。しばらく待機していて下さい」
山上被告の母親
「てっちゃん、ごめんね」

　山上被告は数秒、母親に目を向けましたが、すぐに下を向きました。妹への証人尋問は19日も引き続き行われます。

（「グッド！モーニング」2025年11月19日放送分より）
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