マーガリン進化 コメ高騰でパン食増える中 1℃単位で口どけ調整 開発競争の舞台裏【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年11月21日)

 コメ価格の高騰で、主食をパンや麺類に切り替える人が増えています。そんななか、朝食で人気のトーストや菓子パンに欠かせないマーガリンが今、進化を遂げています。

■1℃単位で“口どけ”を調整

 机の上のクロワッサンを手に取ってにおいをかぎ、真剣な表情で味を確かめる人たち。

開発者
「クロワッサンのサクサク感とかは、どれも同じくらいかなと思ったけど。テスト(1)が一番あと残りのジューシー感、油の感じがいいなと」
「(最初の)トップの風味がないけれど、ミドルラストからしっかりバター感とかコク感が出る」

 香りや食感、風味など、特徴の違いを一つひとつ丁寧に記録し、メンバー間で共有します。

開発者
「最近はジューシー感というか、オイリー感みたいなのを言われることが多いので、その傾向からいくとテスト(1)の方が油が表現できてるかなと」

 行われていたのは、新たなマーガリンの研究開発です。

 コメの価格の高止まりが続くなか、食卓で存在感を増しているパン。

会社員(20代)
「毎日、朝は食パン食べて出勤してます。きょうはイチゴジャムをのせて食べました。今なんでも高いので、コメも一人暮らしだと買えないので、手っ取り早く買えるパンを食べています」

主婦(60代)
「パンの方がやっぱり安いので、お手軽かなという気がします。休みの日はほぼパンです。だいたいトーストして、マーガリン塗って、卵とソーセージと野菜ちょっとという感じで食べています」

 パンの味を引き立てるマーガリンについても、開発競争が激しさを増しています。

 牛乳由来のバターとは異なり、大豆油やパーム油など植物性油脂を主な原料として作られるマーガリン。パンにさっと塗れる手軽さだけでなく、お菓子作りにも欠かせません。

 埼玉県にある大手油脂メーカーの開発現場をのぞいてみました。

カネカ 食の技術センター
榊晃生センター長
「(Q.どんなマーガリンを開発しているんですか?)融点の違うマーガリン、口どけの違うマーガリンを開発しています」

 食べるまでは固まっているけど、口の中ではとろけるマーガリン。そんな絶妙な口どけを実現するため、このメーカーでは、1℃単位で溶ける温度を調整しています。

榊センター長
「こちらに溶けるスピードの違うマーガリンを2種類用意したので、溶ける様子を実演してみます」
「こちらが37℃で溶けて、こちらが34℃で溶けます」

 容器を温めていくと、一目瞭然です。

■ヘルシー面でもマーガリン進化

 バターに比べて、安価で安定的に作ることができるマーガリン。原料となる油脂と乳製品の配合や混ぜ方、冷却方法などで口どけを細かく調整できる特徴があるといいます。

 この企業では、スーパーやコンビニなどに並ぶパンを作る企業向けに各社の要望に応えて、多種多様なマーガリン開発を行っています。

榊センター長
「パンの種類によっては、口の中に長く残る生地や早く溶けるパンの生地があるので。それに合わせてすぐに口の中で溶けてしまうパンの場合は、溶けるスピードの早いマーガリンを使用して合わせています」

 三山賀子アナウンサーも試食させてもらいました。

「(34℃で溶けるマーガリンは)舌にのせると、じわっと溶けます。すぐにふわっと溶けるので、残る感じがなくて、でもしっかりと風味も感じられる」
「(37℃で溶けるマーガリンは)全然違います。こちらの方がしっかりとマーガリンの風味を感じながら、ゆっくり溶けていく。パンと一緒に絡み合って溶けていく感じです」

 理想の口どけを目指し、日々行われている研究開発。ヘルシー面でもマーガリンは進化を遂げています。

 かつて「摂りすぎると体に悪い」と言われたトランス脂肪酸。技術が進歩し、今では多くのマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は「ごく微量」に減っていて、おいしさと健康の両立が進んでいます。

(「グッド!モーニング」2025年11月18日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

26 Comments

  1. 取材に行った女子アナが髪の毛をかなり出している。
    現場に対する敬意が感じられないな
    最近の製品はトランス脂肪酸をほとんど含有していないと言ってるのに
    トランス脂肪酸が~と書き込んでいる人たちは、全部視聴してないんだろうな

  2. トランス脂肪酸は、過剰に摂取すると健康に悪い影響を及ぼすことが指摘されています。特に、心臓病のリスクを高めることが主な問題とされています。

  3. 人生はいつ終わるかわからん(事故や事件や災害とかね)ので後先なんて余計なことは考えず目の前にある美味しいマーガリンなら普通に食べたいです。仮に将来病気になってもそれをチャラにできる医療が発達してるかもだし。

  4. まるで出来の悪いステマみたいな番組だね?
    私は100%生乳から作られたバター以外を使わないので良いけど、柔らかくて塗りやすいマーガリンを使う人が多い事に最近気が付いたよ。
    因みにトランス脂肪酸自体は少なくなったけど、それでもバターを作る酪農を応援したいので、値段は高いけど今後もバターを使い続けます。
    マーガリンが悪いとは思わない、創意工夫で作られているからね?
    先日、スーパーへ買い物に行ったら、(アジア系)外国人がバターを買い占めていた、1つ残して数十個を1人で購入していたよ?
    気になってさり気なく訪ねたら「日本のバターは安全で美味しいから…」だ、そうです。
    マーガリンって、認知度とイメージが低いんだね?

  5. 微量なら毒になりませんよ
    昭和世代が多いのかいまだにその嘘信じてるのがいるんだな
    酒とかたばこの方がよっぽど毒だけどなw

  6. トランス脂肪酸は減っても、発がん性防腐剤入りパーム油(他にもネガ面有)の使用量が増えているなど、ヘルシーとはとても言えない。 そして一番の問題点は病的なマーガリン中毒状態になる使用者が多く、平均使用量をはるかに凌駕する大量のマーガリンを塗りたくって食べる傾向があること。 それじゃ減ったはずのトランス脂肪酸もどんどん蓄積していくばかり。