「物流2024年問題」1年 積み残された課題【日経モープラFT】
ここからは特集です。今日のテーマはこちら。物流 2024年問題1 年。積み残された課題です。ゲストは孫インスティチュートプラス上級研究員の水上義信さんです。よろしくお願いいたします。 よろしくお願いします。 さ、この物流の2024 年問題とはドライバーの労働時間に上限が重れて物のが届かなくなるなどの問題が起きると懸念されたことです。 去年4月に規制が始まってから1年が経ち ました。トラックの教会が事業者へ行った アンケートによりますとドライバー側、2 主側に6割以上で影響が生じているとの 回答でした。さあ、水上さんを生じている という回答が多いようですが、どんな影響 か具体的に教えてください。はい。1番が 大きいのは運賃つまり物流コの上昇です。 こちらの影響があると答えた企業の8割が 物流コストが上昇していると回答してい ます。物流コストの上昇にはトラック ドライバーの賃金が上がるという良い影響 もありますが、今後物価が全般的に上がっ ていく可能性もあります。また企業の一部 では荷物が運べないという声も出てきてい ます。農産物では3から1話までの出荷が 1日程度伸びているというところもあり ます。 運送会社ではトラックドライバー不足も深刻です。有効人倍率は自動車運転車の職業で 2.66 倍でこれは全職業平均の2 倍以上の数字になっています。 うん。そして伺いますと結構深刻な影響出ているようなんですがありがたいことに私たち消費者にはこう無事にものが届いてますよね。これ以前と変わらず届いているという感触があるんですが、これはどうしてなんでしょうか? 要因は2つあります。1つは企業の工夫 です。もう1つは長時間労働が継続して いることです。1つ目の企業の工夫は良い 変化です。運転手やトラックを交代し ながら運ぶ中継輸送や出荷の頻度を減らす トラックの使い方を減らすというような 工夫がされています。消費者が店頭で目に する品揃えは変わらなくてもトラックが 来るのは2日に1回となっているようなお 店もあります。もう1つの長時間労働の 継続は、え、2024年問題がまだまだ 続いているということです。え、トラック 協会のアンケートでは、え、1/4ぐらい の、え、運送会社が時間外労働481時間 以上のドライバーがいると半年の時点で 回答しています。これは年間上限960 時間を守れない可能性が高い企業という ことです。 え、トラック運転手の労働時間を規制強化前と比べると短くはなっていますけれども、え、全産業平均と比べると 15%ほど長い状態が続いています。 うん。水さん、このね、時間外労働時間の上限規制守らないとこの運送会社に罰速貸す規制規定ってありますよね。 はい。 それなのにね、なんでこの長時間労働未だに続いてるわけなんでしょうか? はい。ここで大きいのが運送会社の努力だけでは減らせないという時間です。 トラックドライバーというと、え、走って いる時間というのが1番浮かぶと思います けれども、え、ここは、え、速度とか、え 、走る距離で決まりますから変えることは できません。え、それに対して、え、 トラックドライバーが他にやっている時間 としては、え、荷物を受け渡すのを待たさ れる2待ちの時間、それから現状では、え 、トラックへの荷物の積み下ろし、え、 これも、え、ドライバーがやっておりまし て、え、200と呼ばれる時間になってい ます。この2 の時間が、え、規制前後で3 時間平均と、え、いうことで国土交通省の調査によると、え、規制の後も変わっていないというのが現状です。 この通り変わってないですね。数字を確認すると 最初にその運送会社の努力だけでは減らせないんだとおっしゃいましたが、じゃあどうしたらいいんでしょうか? はい。ここで重要になるのが、え、二主側の負担です。 え、トラックが集中しないように発着時間 を調整する予約システムを入れるですとか 、え、荷物をパレットという板に載せて、 え、フォークリフトで、え、一気に 積み込みができるようにするように準備し ておくと、え、いうようなこと。 また企業で、え、商品情報をあらかじめ、え、発送しておいて、え、検品をしなくていいというような工夫が必要になりますけれども、え、こうした取り組みを進めるには、え、荷物を出す企業、受ける企業、それから、え、運送会社、この 3者での調整が必要になります。 うん。 え、さらに二主企業にとっては、え、こうしたシステムの導入などは、え、コストアップにもなります。そうしたことがあって取り組みが進んでいないというのが現状です。 うん。ま、先ほどあの運賃のですね、え、 上昇についてこのドライバーの賃上げも 一員としてあげてらっしゃいましたけれど も、こちらグラフ出ますかね。え、賃上げ 率が5%未満のこの企業ドライバーですね 。75%ということで、これ全業平均だと ね、5%ちょっと超えてること考えてみて もですね。
2025年5月7日放送のBSテレ東「日経モーニングプラスFT」より、特集の一部をYouTubeで配信します。
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ドライバーの労働時間に上限が課され、ものが届かなくなるなどの問題が起こると懸念された「物流の2024年問題」。残った課題を解説します。
【出演者】
末武里佳子(キャスター)
豊嶋広(BSテレ東解説委員)
石川奈津紀(キャスター)
桜庭薫(FTキャスター)
水上義宣(SOMPOインスティチュート・プラス)
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BSテレ東「日経モーニングプラスFT」番組HP
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