警察官がライフル銃でクマを駆除へ 機動隊員らが対応【スーパーJチャンネル】(2025年11月6日)

 自衛隊に続き、警察も動き出しました。来週からライフル銃を使ったクマの駆除が可能に。そして6日午後、日本郵便が一部地域で配達を見合わせたことが分かりました。生活への影響が拡大しています。

■警官がライフルでクマ駆除へ

 家のすぐそばに現れたクマ。口をパクパクし、何か食べているのでしょうか。

 秋田県大館市の市街地では、5日から住宅の敷地に居座っていたクマが箱わなで捕獲されました。

近くで働く人
「すごく近くて恐怖感がある」

 我が家の窓からクマの姿を撮影。それは、もはや珍しくないものとなっています。

 日々、深刻さを増していくクマ被害。6日、新たな制度の変更が決裁されました。

楠芳伸警察庁長官
「警察においても警察官職務執行法に基づいてライフル銃を使用してクマを駆除する体制を確保する。11月13日(来週木曜)にはクマの駆除を開始できる体制を構築したい」

 警察庁によりますと、これまでライフルなど特殊銃が配備される部門が担う任務は「重要施設の警戒・警備」や「ハイジャックの対処」「凶悪犯罪の鎮圧」などに限られていましたが、今回の一部改正に伴って新たに「クマの駆除」が任務として規定されます。

 機動隊の「銃器対策部隊」が派遣され、現地の警察官とともに指揮官、調整役、駆除担当と役割を分担し、4人1組で対応にあたるということです。

 日本郵便も5日、クマの出没状況に応じて集配業務や窓口業務を一時的に見合わせる可能性があると発表しました。すでに、秋田県の一部地域では配達を見合わせているということです。

■リンゴの産地 クマの食害深刻に

 人里に現れる理由の一つ、クマは餌(えさ)を求めています。

 秋田県横手市で撮影された映像には「ツキノワグマ」です。前足を使い、木からリンゴをもぎ取りました。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「10月20日すぎからバクバク食べられて、気付けばあっという間にリンゴがない」

 秋田県横手市の増田町は県を代表するリンゴの産地ですが、クマによる食害が深刻です。まもなく収穫が最盛期を迎える「サンふじ」も一部食べられましたが…。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「この木に本当なら黄色いリンゴがたくさんなっている。(現状としては)ほぼない」

 主にクマが選んで食べていたのが「こうこう」という黄色いリンゴ。蜜入りしやすく、そのまま食べるのが人気の品種です。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「リンゴ18キロ入る箱×約50箱分食害されている」

 1トン弱。少なく見積もっても被害額は30万円に上るといいます。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「全部、爪の痕なので…」

 当然、傷付いたリンゴの木はすぐに元には戻りません。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「折られた枝は(戻るのに)最低でも3年以上」

 状況を把握するために設置したカメラですが、映像を確認してさらに悩みは深まったといいます。

 軽々と木を登るクマ。その前の日には木を登るクマの横に二足で立ち、バランスを取るクマ。さらにもう1頭。

ひららぎ果樹園 平良木亨さん
「クマは次から次へと山から下りてきているように見える。対策しようがないのが本音」

■「養鶏場」の敷地内でも

 代わる代わる現れるクマに苦しむのはリンゴ園だけではありません。

 新潟県の北部に位置する村上市。クマ出没の痕跡を見つけ、設置した箱わなに入ったのは子グマです。

 2日後には一回り大きな別のクマも…。ここは「養鶏場」の敷地内。先週にはさらに大きなクマも入りました。

放し飼い卵 オークリッチ 富樫直樹さん
「(捕獲は)全部で3頭」

 放し飼いでニワトリを飼育するなど、こだわりが詰まった卵を生産する養鶏場でも周囲に押し寄せるようにクマが現れています。

放し飼い卵 オークリッチ 富樫直樹さん
「(今季は)うちの養鶏場の半径2キロで8頭すでに捕獲、まだまだいると思う。こんなにクマがいる所で仕事をしていたんだと思って気持ち悪い、怖かった」

 同じ箱わなに掛かった3頭のクマ、目当てはやはり餌だったようです。

 ニワトリに与える餌のタンク。この隙間から舌を伸ばし、中の餌を食べようとした痕跡がありました。

放し飼い卵 オークリッチ 富樫直樹さん
「主なものはトウモロコシ、大豆かす、米ぬか。特にクマは米ぬかが大好き。においはかなりすると思う。ニワトリの肉を食べたり血の味を分かったりすると、ほぼ箱わなに掛からないと聞いたので、その辺は一番、警戒する」

 隣の山形県では先月、地鶏のヒナを食い荒らす被害の映像も確認されています。

 鶏舎の出入り口に急きょ戸を増設するなど簡易的な対策をしてはいますが、この先の不安は消えません。

放し飼い卵 オークリッチ 富樫直樹さん
「何頭いるか全く分からない。常に自分たちをクマが見ているような感覚で仕事をせざるを得ない状況」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

45 Comments

  1. 里に出てきた熊はすぐすべて銃で始末する
    それをすることによって
    熊は里に出ることに躊躇するんだ
    里に出れば殺されるという恐怖
    これが一番の効果
    それはずっと言いつづけていること
    やっと警察がライフル銃で熊を処分することが決まった
    遅いんだよ
    もう何人熊に殺されてるか知ってるか
    遅い!!遅い!!
    対応が遅いんだ!

  2. こんな生ぬるい駆除なんかしていても次から次へと熊たちがやって来るぞ!
    航空自衛隊が戦闘機で上空から山林にいる熊たちへ空爆駆除するだけの簡単なお話やん!市街地へ出没した熊たちには警察官と陸上自衛隊がロケットランチャーと手榴弾で駆除したらいいやん!

  3. 猟友会への適切な報酬体系の見直しよりも先に、この手の行き当たりばったりな施策を打ち出すあたり、とても日本らしいな。
    警察か自衛隊に、獣害専門部隊があっても良いと思う。人に襲いかかる以上、治安維持活動の一環だし。
    (自衛隊は法的/憲法の立て付けで無理だけど)

  4. 面白いのが機動隊の銃器対策部隊などが装備する狙撃銃・豊和M1500はバーミント(要するに害獣駆除)モデルなんだよね
    能力的にも用途的にもぴったり

  5. 警察も含め、行動が遅いと感じます、、警察には日ごろから訓練している特殊部隊もあるはずです
    それに麻酔銃を使わないのが疑問、家の中でも充分安全に捕獲できるように思いますが?
    当事者はそれなり大変でしょうが、勝手いってすみません

  6. 被害については報じても捕殺については報じなくて良いです、無知クレーマーたちや綺麗事愛護団体が噛み付いてきて行政の方々が無意味に苦労するだけなので

  7. 小さい熊さんかわいー、駆除するなんてかわいそう、山に返してあげて!なんて言うと思ったか。小熊が里に降りてくるのが異常事態なんだよ。もっともっと前に個体数管理されてないから、こうなってるんだよ。駆除してきてたのが、一般市民しかいなかったのがおかしかったの。

  8. 日本は平和を売りにしているから、熊退治とか血生臭いことでそれを物理的な暴力に転嫁してしまう国民が生まれる事はアメリカの犯罪や過去の経験からも避けたいのだろう。

  9. 畑で熊が鹿を食べている。ハンターから見て畑の背後が山林。ハンターの背後には僅かに民家。この状況でも撃てないらしい。流れ弾がハンターの背後の民家に飛ぶ可能性はゼロ。これでも撃てないらしい。こんな法律に矛盾を感じる政治家は居ないのか?

  10. 熊害死亡者数12人に対し、飲酒運転死亡者数は149人

    社会をより平和にするためには、熊を駆除するよりもまず先に酒のような社会のゴミを駆除すべきだと思いますがね

  11. 浅間山荘事件のとき、籠城している赤軍連中を射殺するなという命令が出ていて、警察部隊を統括していた佐々は五輪出場(ライフル射撃)選手だった警官に『ヤツらの持っている銃を狙って撃ち抜けるか?』と問うと『もちろんです!』と即答され、『じゃ、やれ』と命じて一発で銃身に当てた。それまで警官に向けてガンガン撃ってた赤軍たちはビビって、それ以降は発砲が激減して警官の殉職や負傷者が出なくなったらしい。
    そんなスーパーな警官が全国に沢山いるとは思わないけれど、それでもスゴい警官は結構いるんじゃないのかな。

  12. 人間相手とは異なり対応が難しい面もありますが、猟師さんより知識導入し、ぜひ軌道に乗せてほしいですね。猟師さんの力はまだまだ必要かと思いますが、警察官による組織的な駆除に期待しています。

  13. 駆除員です。おかしいだろ。俺たちは、銃に規制かけられて 戦えなくされて
    正直 許可も頭がおかしいぐらい、取調や調査されて、これをくぐり抜けてやっと手に入れても、世間の風や差別やらに耐えて、報酬が安くても、ボランティア駆除に参加して、、、、今度は、狩猟や駆除行為さえもとられんのか?

    俺たち すっごい費用や時間かけて訓練やら銃やら
    揃えたんだぞ。ライフル なんて10年 我慢する。
    わけわかんない 法律 ちゃんと守ってるのに!
    2m以内で弱装弾使用の散弾銃で熊と戦え、なんて無理だ!
    無理だから断ってるだけで、
    駆除に参加したくないわけじゃないんだ!
    都市部 ハンターは動ける人いっぱいいるよ!
    山のハンターさんの多くは兼業農家で、
    この時期は収穫の時期、元々山のハンター さんは自分たちの畑を第一に守るために 駆除員やハンターをやってるからくまの駆除に本業が繁忙期で参加できないんだよ!

    猟友会 だってライフルが持てる数少ない超熟練の ハンターを
    無責任な理由で失いたくないんだよ。

    熊は、狩猟ではとれない駆除のみでしかとれないハンター憧れの動物。
    日本のハンターとしての到達点。
    もちろん 人命がかかってるので急いでいるとはわかってはいる。
    俺たちだって、風当たりがきつい 分、
    自分たちの好きな仕事 好きな趣味で社会に活躍したい!

    政府にやってほしいのは、
    警察に駆除をやらせることじゃない!

    ハンターの行動規制(今の駆除員制度)と費用面(狩猟税&登録料&報酬)の改善
    武器制限(ライフル10年禁止)を訓練と試験で解除制にしてくれ!

    都市部 ハンター なんて本当は 熊被害の対応に
    協力したいと思ってるんだ。

    対応ズレてるよ!

    警察のライフル 班なんて数人しかいないだろ!
    しかもその中で熊の狩猟&駆除の経験者っていないだろう。
    なのに「経験しないといけない」からという理由の
    10年ルールのライフル 規制の根底が
    警察なら「解除」はそれはおかしいだろう。

    むしろ 自衛官の方がいいよ!
    猟友会には 元自衛官の人も、現役の自衛官もいる。

    警察が熊なんて 対応したら被害が拡大するよ!
    こないだ だって警察が ご遺体回収時に
    護衛 なしに回収して、警察官 4人も重軽傷 出てるよ!

    銃規制の主導は公安であって
    現場の警察官じゃない!
    おまわりさんに死傷者 出ちゃうよ!

    環境省動いて!

    北海道の砂川事件 だっておまわりさん
    ちゃんと自分が 命令 出したって 進言してた。
    警察はクマ被害の対応の責任取る側じゃないんだよ!

    政府 決断 ずれてるよ!

  14. 機動隊でやれるんならもっと早くやっとけよ、と思った。
    いくら遅くてもやらないよりはマシだから、今後は人員の拡充や、他の道県警察での導入、それに熊の餌を横取りする鹿の間引きも必要になるかと思う。

    鹿や熊の死体を海に捨てたら魚の餌になって、毎年豊漁になったりしないだろうか?

  15. 警察はクマ被害が起きる前に進んで間引いてくれるのかな?
    被害が起きてから動くでは遅すぎる。

  16. 私くくり罠をしてましたが箱罠の周辺が一番簡単捕れました!なぜかと言うと箱罠の餌を食べに通ってるからです!箱罠には入らず箱罠の周辺に置いてる誘き寄せの餌を食べに来てるからです!人里に行けば楽に美味し物が有るって学習したからです!そこを人間も学習しないと、

  17. まずハンター増やすことだな
    猟銃所持規制要件簡単にする事だな
    猟銃所持には毎年検査と
    所持許可更新3年早すぎる
    狩猟免許も3年早すぎる
    嫌になりますよね
    狩猟免許税廃止と狩猟期間廃止
    猟銃所持更新も免許にして欲しいな?
    ならハンター増えますよね?
    ハンター減ったから熊🐻鹿イノシン猿🐒増えたんでは😂
    駆除専門業のプロにまかすべきだな😂