高市政権 「高圧経済を目指す」とは 「1ドル110円は異常」【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年11月10日)

 経済に力を入れる高市内閣で10日に初会合が開かれる「日本成長戦略本部」では、どのような方向性が示されるのでしょうか。番組では、会議の民間議員に選ばれたキーパーソンを直撃しました。

■「企業の貯蓄を戻す」戦略とは

「『単年度のプライマリーバランス』という考え方は変更する。『取り下げる』と考えていただいて、結構かと思います」(7日)

 責任ある積極財政を掲げ、一時的に「国の借金」が増えることをいとわない姿勢の高市早苗総理大臣。問われるのは、金の使い方です。

 外資系のクレディ・アグリコル証券で、チーフエコノミストを務める会田卓司氏。今、注目されている人物です。

 高市総理が経済・財政政策の新たな司令塔と位置づける日本成長戦略本部。この会議の民間議員に先週、抜擢(ばってき)されました。

 高市政権で何が変わるのでしょうか。番組が直撃しました。

「今までの政権と違って、財政政策をしっかり使える。官民連携の成長投資をより拡大できるという違いがある」

 1990年代のバブル崩壊後、日本経済は低迷し「失われた30年」とも言われてきました。会田氏がこの原因だと見ているのが「企業の貯蓄率」です。

 貯蓄率の推移を見ると、1980年代は「マイナス」。つまり企業は借金をして経営している状態でした。しかし1995年を境に「プラス」に転じると、企業は金を使わず、ため込み続ける状況が続いています。

「日本は(バブル崩壊後に)“コストカット型”経済になって、企業が『借りて投資』ではなく、金をためて『借金を返す』側に。『企業貯蓄率』を投資を増やして、元のマイナスに戻したい」

 そのため、高市政権では企業が投資したくなる環境づくりを目指すといいます。そのキーワードが「高圧経済」です。

■「高圧経済を目指す」戦略とは

 会田氏によると、これまでの政権は需要と供給の差を表す「需給ギャップ」がゼロに近づくと、財政や金融を引き締めてきました。しかし、それではその後に景気が悪化してしまい、企業のマインドを変えるところまで至りませんでした。

 そこで、高市政権は「需給ギャップ」の需要が2%ほど上回るまで、財政と金融のアクセルを踏み続けることで、企業に投資を促す“ショック療法”を狙うといいます。

「まずは政府の財政政策の力を使ってでも、経済のパイをグンと膨らませて、これが『持続的である』という期待をつくらなければいけない。高市政権は『高圧経済』を目指していくので、(需給ギャップが)2%超まで引き締めはやりません」
「(Q.(日銀は)利上げしている場合ではない?)ゆっくり利上げをしていく必要があると思います。早く利上げしては投資を抑制してしまうので、それは慎むべきだと思います」

 ただそうなると、さらなる「円安」や「物価高」を招く可能性があります。しかし、会田氏は日本経済が強かったのはバブル崩壊前の1ドル150円ぐらいのころで、むしろ今の為替レートは心地よい水準だといいます。

「(1ドル)110円だった時の日本経済は、正常ではなくて異常だった。苦しくてたまらず、日本企業はコストカットとリストラを続けた。(1ドル)150円に戻ったことで、コストカットをする必要がなくなり、国内投資の拡大の力が生まれたことになる」

 そのうえで実質賃金が上がり、生活が楽になるまでは、積極財政で家計を支える必要があるといいます。

「できる限り減税をする。もう少し(好転に)時間がかかると言うのであれば、『消費税減税』が議論の俎上(そじょう)に上がることは十分あり得る」

 会田氏が参加する日本成長戦略会議は、10日に初会合が開かれる予定です。

(「グッド!モーニング」2025年11月10日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

42 Comments

  1. 嘘つけ。米は生産調整してるんだから供給を下げることで需要が上がったように見せてるだけだろう。つまり定価があがり、国民の生活は苦しくなるが、企業は最高利益を上げるといういつもの構図だ。
    高市にはもともと期待していないが、もはや害悪だな。

  2. みんな勘違いしてるだろ?
    年度毎の黒字化めざすのやめるので、税金軽減(維持)してお金回して経済成長させる。
    ただし金利は上がるね笑
    上がれば円高

  3. 110円時代に慣れすぎててあれなんだろうけれどあの時代そもそもデフレとかいうイカれた状態だったことを思い出して
    そもそも正常じゃないのよ

  4. 原因と結果が逆転してる見方だと思うけどねえ。結局国内に投資先が無いからいくら金融緩和しても資産価格上昇と資本流出に伴う円安にしか繋がらない訳で。

  5. 企業の預貸率が下った(貯蓄が増えた)のは、人口減少する国内に投資するリスクが高いため。国が財政支出しても基調的な需要増加は見込めないから国内投資なんてしないよ。

  6. だから高市はダメなんだよ😡 これから失われた30年じゃなく300年になるわ💢自国の金をあり得ないくらいに価値下げて何が良くなる日本を作るだよ ふざけてる

  7. 大企業をバブル前に戻したいようですが、人口減少などの社会状況や世界情勢が違いするるのでは。バブル前の150円が大企業が好調だった時の円相場だ、という部分的な切り取りをしても、為替相場はその時の金額だけを見るのではなく、どういう流れで150円になったのかの前後のつながりこそが重要なのでは?

  8. こうなると12月の利上げも見送られるめちゃくちゃ高いな。
    物価高を容認するということは高市政権は短期になるね。

  9. 1990年の150円と今の150円は全然違う。

    正常なのは70円、60円ぐらいだよ。

    まだ車車、輸出だの言ってるがすでに悪い円安。

  10. 日本うんぬんかんぬんよりは、基本的に基本を世界とシステムと人類が思いださないと、どんな基本システムなりも『不完全に模索中に諸刃性質がある』その不完全を補って来たのは『人類個々の気質や臨機応変性』。本来的は相乗効果を狙った『数字主体、主観』がかなりミスマッチにニアミスの錯覚を引き起こして『数字の順列と弱肉強食、、に『高いがステータスシンボル』の『世界観、人類感覚が『動物としての致し方ない太古メモリー』が強く出てしまい悪循環型だね。アメリカすら卵が高い!って『数字高く高級感ありそれがステータスシンボルにして、ちょと前まで世界中に自慢して高笑いして他を見下して罵り嘲笑って優越感に酔いしれて、またそれが『ステータスシンボルにしてた♪』なら『ランキング下位『群れは良かったね♪自ら自ら招いた自業自得だね♪』と『とんち』の『それが答えだよ♪』、、『立ち位置や立場変われば『高笑いし周り群れは観なくて、自分達が困れば『あーだこーだてんやわんや右往左往『自ら選び進めた自らのミスを『他人の責任に転換しだす』、、。また『この法則も致し方ない、はるか昔から世界中の『歴史』が『人類動物とコミュニティコロニー変化の時間史』で『似たり寄ったりで100年長くて300年、時代が変わり一世代~三世代ぐらいでループを無駄に繰り返してる』、、そう言う『動物とコミュニティの法則性、規則性がある』『人類動物と時間パターン』を教えて物語って『莫大に膨大な時間史のデータが出揃ってしまってる』。だから『自ら動物や過去を意識、認識しながら思考をしないと、皆が気が緩みに成ると『数字主体、主観、摂理法則、、『時間は過去とリンクしトレースしループ方面に『思考と時間ははるか昔から変わらない』で『そっちにしかいかない『地球時間内、動物でしかない人類動物と時間法則に『時間法則が向かってしまう』。数字や経済やうんぬんよりは『人は動物、動物には感情や気持ちがある』ほんと『単純に初期、、数字やシステムや文明すら『無い』動物がなぜ?『群れで生活出来て文明まで得れたのか?』の『基本』は『皆が互いに思考を正しく使い合い、最初のもっとも高い価値ある通貨変わり食糧を分けあえれて『個々が小さなギヤを上手く回せて繋がり合い大きな力に『群れと言う時計を回せて時間を強く大きく動かせ進めれた』からでは?。日本うんぬんより世界時間進路、世界リンクと同時に世界中似たり寄ったり問題多発に似たり寄ったり状態状況に、国内、近隣、世界的国々が『言い合い罵り合い争い合い奪い合い戦い合う』『時間を戻してしまう『時間結果を表して、正しかったか?間違ってたか?は『時間が経ってみて観て見ない事には『誰にもわからない』の『時間進行方向性の答えを出してしまってるが『今の世界時間』では?。悪化してるは『何かしらにミスが多いかな?』ではないかな。話し合いが大事な世界的タイミングでは?。またどうせ今これ?なら、この先の次世代なんて、すぐ言い合いに成る、まだよい今話し合い世界人類時間のシステムをトータル的見直し進化させるべきターニングポイントなのでは?。

  11. え?こんな馬鹿理論なの?高市さんも。がっかりだわ。
    1ドル150円の時にバブル崩壊っておきてんだぞ。1989に。
    日本が高度経済成長してたのは、固定相場制の360円から変動相場制になって
    1ドル100円くらいに円の価値が上がる過程で経済成長したんだよ。
    円をこれ以上安くしたら日本自体安物になるぞ。そんなんも分からん人が顧問とは。。。

  12. 一時的に増えるわけではなく、現在進行形で毎年18兆円純増してるんだけど。日銀に半分買わせたから、これから金利上がっても日銀から半ば強制的回収で金利のダメージが半減するかな。これを財政ファイナンスと呼んでもいい気がする。それでも金利上げると財政持たないので、国民に円安インフレを押しつける形になる。今の赤字国債は大半はリターンのないものに使われている。赤字国債の大半は社会保障費でリターンがない。次に国債費でこれもまたリターンがない。借金しても大丈夫と言うエコノミストや政治家がいるけど、この時点でまともな予算を組める状況ではないよな。高市政権で国債発行進めるようだけど国民を苦しめるだけの政策ににりそうだ

  13. 「日本人」世帯の消費欲が数十年以上前に戻るまではアクセルを踏み続けてくれ。ただし、おかしなところに金が流れて貯め込み続けられるのは勘弁だ。四半期毎の会計監査と効果測定をこれまで以上に厳密にやってくれ。そうしなければ元の木阿弥で、日本は衰退するだけなのが決定づけられるだろう。