【OTC類似薬】市販薬と似た成分の処方薬 保険適用見直しの議論本格化 「丁寧に議論してほしい」年間10万円の負担増える患者も 厚生労働省|TBS NEWS DIG
病院で出される解熱剤などの「処方薬」。ドラッグストアでも買える成分のものは、保険適用を見直そうという動きが出ています。患者の負担は、どれくらい増えるのでしょうか。
埼玉県川口市にあるドラッグストア。
薬剤師 伊藤拓海さん
「こちらがアレルギー性鼻炎に用いられる薬。一方で、OTC類似薬といわれるものは医療用医薬品になるので、処方箋調剤のほうで受け付ける薬になります」
同じ店内にある調剤薬局に案内してもらうと。
薬剤師 伊藤拓海さん
「先ほどと同じフェキソフェナジンという成分の薬で、OTC類似薬と言われるもの」
「OTC類似薬」とは、医師の処方箋が必要なもので、解熱鎮痛剤や保湿剤など、市販薬と成分がほとんど同じ薬を指します。
患者が全額支払う市販薬に対し、保険適用の対象である“類似薬”は、1割から3割の自己負担で済みます。この保険適用の見直しに向けた議論を国は本格化させています。
厚生労働省の資料によりますと、4日分の解熱鎮痛剤について、3割負担であれば、およそ36円で購入できますが、保険適用から外れれば121円、市販薬だと最大768円となります。
20代
「(病院に)行けるときは行って、安く保険適用内で買うんですけど、それが適用外になっちゃうと出費が大変ですね」
40代
「私自身がそんなに薬を常時使わない人なので、急に100%(負担)と言われても、そんな実感がないっちゃないですね」
30代
「薬を連日もらうためだけにお医者さんに行くみたいなのが、医療リソースを圧迫していると思うので」
見直しの背景にあるのが、膨らみ続ける医療費です。高齢化などに伴って、2023年度は30年前のおよそ2倍となる48兆円と過去最高に。
日本総研の試算では、“類似薬”を保険適用から外した場合、医療費を最大1兆円削減できるとしています。
日本総研 成瀬道紀 主任研究員
「保険から外すことにより、薬の無駄遣いもなくなるし、受診回数が増えることもなくなることがメリット」
現役世代の保険料の引き下げを訴える日本維新の会は、自民党との連立合意書に「薬剤の自己負担見直し」を盛り込んでいます。
負担の増加を心配する患者も。
水泳教室のインストラクターで、石川県に住む花岡修子さん(57)。5年前に大腸がんを患い、今も通院しながら抗がん剤を服用しています。
花岡さんは抗がん剤の副作用で手足が腫れるため、医師から処方された軟こうや保湿クリームを使っています。
花岡修子さん
「(Q.何種類が『OTC類似薬』?) いま服用しているのが、6種類。6種類のうち3種類が『OTC類似薬』」
治療や検査、薬など医療費の総額は年間20万円ほど。もし“類似薬”が保険適用から外れると、さらに10万円の負担がかかるといいます。
花岡修子さん
「仕事にも、家庭にも、影響が出る。命とお金がかかっていることなので、成り行きが心配。医療費が厳しいのは分かるが、丁寧に議論してほしい」
政府は、子どもや低所得の人、慢性疾患のある患者に「配慮すべき」としていて、年末までに結論を出す方針です。
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11 Comments
厚生労働省の2022年「在留外国人被保険者に関する調査」によると、国民健康保険に加入する2020年度の外国人被保険者数は91万人だが、年間の医療費は1144億円となり、80万円を超える高額な医療該当件数も1万8958件(266億円)あった。とりあえず、外国人は別に保険入らせろ。
バイアグラODしてマンモスを手に入れたい🦣
これまじで困る。転売してる奴とかしょうもないことで病院行っている奴をしばくのが先じゃねえか?
純粋に鎮痛薬とかはどこでも買えるわけだから、定期や無いと生活に支障ができる方、入院中で買いに行けない方以外は市販でいいでしょう。
そうじゃないと人により内服の負担率の差が出てしまう。鎮痛薬は保険適用or適用外どちらかに合わせるほうが良いでしょうね。
病は気から、重病以外免疫で治る
さらに生活保護の人が勝ち組になるのか
これから医療費も医薬品も自己負担増えるだろう。だって日本おじいちゃんいっぱいだもの。
アレルギー性鼻炎とアレルギー性の気管支喘息だから通院してる。保険適用から外れたら働けなくなる。てか健康保険の意味なくなるじゃん。受診回数があることに意味があることを考えた方がいい。気管支喘息の薬は市販で売ってないんだよ。それならリモートワークをもっと広げて欲しい。そして医師の診断あれば通院頻度の補助や民間の保険についても制度変えて欲しい。これやられたら国政を二度と信じないし選挙も行かない。
そもそもの話、セルフメディケーション税制と医療費控除、両方出来ないのがアカンのよ
「(市民の)身を切る改革」を許してはならない。
政治の役割は、苦しんでいる者を切り捨てることではない。
使わない湿布や消化剤、頭痛薬等を処方させて、何に備えてか?溜め込んで確保する爺も数ある原因の一つである。