【米「クマ対策専門」職員に密着】住宅街にクマが現れる町 住民守る訓練も|TBS NEWS DIG

各地で相次ぐクマによる被害。アメリカ南部の州ではクマ対策専門の職員が配置されています。どんな取り組みがされているのでしょうか?

アメリカ南部ノースカロライナ州の都市・アッシュビル。その中心部では…

記者
「街の中心部にもクマが出没するといいます」

学生
「いつもいますよ。ついこの前もバスケットボール場を出たら駐車場にクマが3頭いました」

住民
「すぐ近くの教会に行くけど、クマがフェンスの上に乗ってたわよ」

出没するのは、アメリカクロクマ。州にはおよそ2万頭がいて、世界で最も密集して生息している地域もあります。そこで、州が雇っているのが…

アシュリー・ホッブスさん
「わたしは特別プロジェクト生物学者、つまりクマの専門家ですね」

クマ対策を専門とする職員です。州は9つの地域それぞれに職員を配置し、24時間態勢でクマに関する相談を受け付けています。

ホッブスさん
「最近は現場に行って対応しなければならない通報が増えています。例えば家畜が殺されたというような」

ホッブスさんの地域では、多い時には1日で20件あまりの相談が来ます。

職員はクマを追い払う際に使用する複数の道具を携帯。

ホッブスさん
「クマを殺さずに済む方法を採れる場合は必ずそれを優先します」

ただ、住宅に近づくことに慣れたクマはわなで捕獲し、山奥に放したり、殺処分したりするといいます。さらに、ショットガンも携行し、危険な場合は発砲することも認められています。

この日もホッブスさんに連絡が。向かったのは、最もクマの出没が多い地域です。

ホッブスさん
「住民から小屋の横でクマが死んでいるという通報があったんです」

死んだクマへの対処も仕事の一つです。

ホッブスさん
「以前に会ったことがありますよね、アッシュビルでの勉強会に参加しました?」
住民
「ええ、クマについてのですよね」

また、こうした日頃の住民との交流を大切にしているほか、地域のイベントなどに積極的に出席。クマとの共存のため、ごみ対策などクマを人の生活圏に近づけない教育にも力を入れています。

これまで州内の市街地でクマによる死者は出ていないということですが、今年に入り、他の州で犠牲者が出ていることから、住民を守る訓練も行っています。

ホッブスさん
「問題が起こった時に相談できるクマ担当が、地域にいることはとても価値があると思います。住民の皆さんも高く評価してくれていると感じます」

クマとの関わりが深い地域の取り組みは、日本のクマ対策のヒントとなるかもしれません。

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10 Comments

  1. アメリカクロクマはツキノワグマよりも温厚であると言われていますが、事故が起き人肉を食うクマが現れたら秋田と同じ運命となるでしょう。

  2. いい加減にクマ問題の報道に踊らされて目をそちらに集中させられてないで埼玉クルドやC国観光客のような外国人の問題に再び注視するべきでは😅

  3. コメント  日本での熊駆除について、2023-2024年で14620頭捕獲されており、そのうち捕殺14235頭、非捕殺は385頭となっている(非捕殺は2.6%)。2025年は9月までで5983頭捕殺(非捕殺80頭)されており、2023年より累計20000頭にも及ぶ頭数が捕殺されている。この捕殺と非捕殺のアンバランスには合理性があるのかどうか疑問。

    また、2023年-2024年での熊による人身事故304人(死亡9名)に対して、熊の捕殺は14235頭となっており、このかけ離れた捕殺数の合理的な理由があるのか疑問が残る。

    熊の生息数にはばらつきがあり未確定である。捕殺許可数の頭数がどの程度のエビデンスに基づいているのか疑問。エビデンスがなければ乱獲といえる。

    2025/9/1施行された改正鳥獣保護管理法により、熊が危険鳥獣として指定され、市長村長の判断で緊急銃猟として市街地で捕殺することができるようになった。いくつかの地方自治体では保護から捕獲へと方針変更している。今後マスコミ報道により、捕殺がエスカレートする可能性がある。

    九州は2012年に絶滅と認定、四国は20-40頭生息でいずれ絶滅すると思われる。熊はアジア地域では個体数は減少しており絶滅危惧種。日本の熊は唯一安定した個体群となっているものの、このままでは絶滅する可能性がある。

    現状の捕殺一辺倒の政策の妥当性の検証、非捕殺率の低さの要因、熊の生息頭数の科学的な精度向上などが必要。熊の被害は熊自体の問題というよりも人的理由、環境破壊、政府および地方自治体のこれまでの予算・政策の問題があると考える。安易な捕殺は見直すべきと考える。

    日本国家および日本民族は知恵もあり、人材も豊富、世界に誇る高度なテクノロジーも所有している素晴らしい国家です。これほどの国家が熊に関して駆除一辺倒というのはあまりに情けないと感じる。国民を駆除するような独裁国家もある中で、日本国家は崇高な民主的法治国家です。熊問題に関しても、駆除のみに頼るのではなく、あらゆる知恵と技術テクノロジーを使って熊対策が可能となると信じている。それほど日本民族は誇り高い民族であり、古来より自然と共に生きてきた民族です。