文化祭はキャッシュレスで学ぶ“生きた経済”、「投資部」は部費300万円を運用し利益81万円 親との“金銭感覚ギャップ”【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

近年、重視されてきているお金に関する子どもの教育。具体的にどんな授業をするのでしょうか。

■学校で「金融・投資」を学ぶ時代に 文化祭では“キャッシュレス導入”も

井上貴博キャスター:
2022年度から、高校で新しい指導要領により「金融教育」が開始しました。成人年齢が18歳に引き下げられ、親の同意なしに契約が可能になったことも背景にあるとされています。

小学生は、買い物やお小遣いなどの経験・知識を学びます。

中学生は、家計や生活設計についての理解。

高校生は、社会的責任について理解を深める取り組みが行われています。

小学生向けの授業内容に「お買い物ゲーム」というものがあります。「何を買うとどのぐらい幸せになるか」を考えて購入するという内容です。

具体的には、▼硬貨・紙幣の種類と数え方、▼お小遣い帳のつけ方、予算を決めた買い物計画、▼「欲しいもの」と「必要なもの」の区別などを学んでいきます。

「幸せになるかどうかで、お金を使うかどうか考える」というテーマだそうです。

授業だけではなく、文化祭でも金融教育は広がっています。

茨城県の筑波高校では2023年、業務効率化と金融教育のため、文化祭の模擬店にキャッシュレスが導入されました。

キャッシュレスを導入することで、各クラスごとに売上額をリアルタイムで表示でき、他クラスとの比較もできます。価格設定を変えるなど、販売戦略をとることも可能になります。

■部活動で投資を実践!?運用利益は社会貢献・地域貢献のため寄付へ

井上キャスター:
他にも、沖縄市の仙台育英学園沖縄高校では、2023年4月に「投資部」が設立されました。「座学だけでは得られない『実践』も学んでほしい」という思いで部活動になりました。

部活動費を元手に、部員らが購入株を決めます。現在では、300万円ぐらいを元手にして運用しているということですが、単年度でどのくらいの利益が出るのでしょうか。

▼2023年度:-1万2079円
▼2024年度:+3万5148円
▼2025年度:+約81万円(見込み)

運用益は、基本的に社会貢献や地域貢献のために寄付などを行っているということです。

日本は「金融教育が遅れている」と言われていますが、こういった取り組みにより、かなり意識は変わっていきそうですよね。

会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
投資クラブは、高校のクラブ活動として海外ではかなりメジャーです。

この部活を作ることによって、政治にも興味が湧きますし、毎日のニュースが自分事になりますよね。急に他人事から自分のこととして考えられるようになるので、すごく視野が広がると思います。

お金の話だけではなく、経済の話として物事が見られるようになるのはすごくいいことだと思います。

■親子で“金銭感覚ギャップ” 将来の備えは「貯金」→「投資」に

井上キャスター:
親世代は、「子どもにお金について教えてあげたいと思うが、時代が変わってきている」ということを感じることはありませんか?

親・祖父母世代は、将来の備えは「貯金」でしたが、子ども世代は「投資」に変わってきています。

お金の形は、「現金」から「キャッシュレス」に。

人生設計は、「年金」から「資産形成」へと変化してきています。

親世代からは「何を教えればいいかわからない状態だ」という声が聞こえてきます。

例えば、「息子がオンラインゲームの課金アイテムを友達から貰ってしまった」時、つまり友達がお金を配っているような感覚です。こういうとき、親はどう接するべきなのでしょうか。

池澤摩耶さん:
オンラインゲームの課金アイテムは、要するにデジタル資産です。PayPayの中に入っているものなども全て同じで、それが色々な交換のアイテムになったとしても、同じ考え方です。「本当に意味があるのか」「何であげたのか」など、子どもにちゃんと聞いて、対話をした方がいいかなと思います。

出水キャスター:
すでにもらってしまっていた場合は、返還することも含め、話し合いますか。

池澤摩耶さん:
できるものとできないものがありますよね。アイテムもすぐに使えてしまうものもあります。まだそこを理解していないのならば、親御さんが課金をできる設定にしていることも問題だと思います。

井上キャスター:
やはり今はキャッシュレス化が進み、お金が物質として存在しないので、子どもたちがお金の価値をなかなか実感しにくいと言われています。

■子どもに収入を聞かれたらどう伝える?

井上キャスター:
家庭内で「ねぇ、パパとママってどれくらい稼いでる?」と子どもに聞かれたとき、正直に言うべきなのか、ごまかすべきなのか。

池澤摩耶さん:
私は資産の内訳は伝えています。その割合を動かしたという話もしています。

井上キャスター:
金額の総額は別に言う必要ないですが、運用割合などを伝えているということですね。

ファイナンシャルアカデミーによると、「正直に言う必要はないが、どうしても知りたがる場合は『日本人の平均年収』を言うことで知識をつけさせるというやり方もあるのではないか」ということです。

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<プロフィール>

池澤摩耶さん
会社経営者・投資家
元外資系…
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