身近なもので“暑さに強い野菜”に!高温障害の“救世主”研究進む【報道ステーション】(2025年8月20日)
連日の猛暑で高温障害に悩む農家。そんな農作物を救う突破口となるのでしょうか。理化学研究所が注目したのは意外な液体でした。
■異例の猛暑 農作物に大打撃
東京・立川市の農園では、カボチャやミニトマトなど約160種類の野菜を育てていますが、高温障害で4割ほどが出荷停止に追い込まれました。農園がある立川市の周辺、八王子の20日の最高気温は36.3度。これで4日連続の猛暑日です。
小山農園 小山三佐男代表
「40度以上の体感でも危険な暑さがあって、3日くらいで終わるのが毎週のように来ていた。作物もダメージが大きかったと考えている」
水まきをしても地中にまで行き届かず、意味を成さないといいます。
小山農園 小山三佐男代表
「『危険だな』と思っていたら一気に枯れてしまった。何も対策はできないんじゃないか」
■高温障害対策に 適切に希釈した“エタノール”
高温障害と雨不足。そんな環境下の“切り札”となるかもしれない研究があります。
理化学研究所 環境資源科学研究センター 関原明チームディレクター
「エタノールを与えたものと、与えていない植物がある。エタノールを与えたほうが植物は元気に育っている」
3日間、水だけで育てたキャベツと、0.1%に薄めたエタノールを与えたもの。2つを比べると結果は一目瞭然です。
理化学研究所 環境資源科学研究センター 関原明チームディレクター
「作物ごとに最適なエタノールの濃度・回数があるので、その辺は作物・場所・気候条件などを参考にしながら、条件を最適なものにしていくのがとても大事」
植物は、成長のために必要な光合成の過程で、二酸化炭素を吸っています。ところが連日の猛暑で、植物は“身を守る”ために二酸化炭素を吸い込む孔(あな)を閉じます。結果、光合成が弱まり、成長が阻害されてしまいます。そこでエタノールを土に与えると、高温から細胞を守るたんぱく質の増加がみられたといいます。また、植物の中では糖が作られ、高温を耐え抜けるエネルギーが供給されたといいます。
■エタノール散布で“収穫倍増”
これをさっそく、取り入れた農家があります。
ソイルパッション 深川知久社長
(Q.1日にどれくらいの量のエタノールを散布)
「量で言うとそんなに。今からまくのは7~8%くらいの希釈になっている」
この暑さによるサツマイモへのストレスや乾燥を防ぐため、今年から取り入れた“エタノール農法”。そのキッカケとなったのは。
ソイルパッション 深川知久社長
「一番大きかったのは枝豆。暑すぎて植えてもすぐ枯れちゃうことがあって。このまま同じように作っていたら、この静岡で枝豆を作るのは厳しいなと正直感じていて」
何か策はないか必死で探したところ、理化学研究所の研究を見つけ、試しに導入。収穫量は倍近くまで増えました。
ソイルパッション 深川知久社長
「エタノールは今までの作業にプラスアルファするだけですので、誰にでもとっかかりやすい対策なのかなと」
効果を確かめるには今後、場数を踏む必要があります。
理化学研究所 環境資源科学研究センター 関原明チームディレクター
「色々試してもらうことによって、問題点とかどうすればいいかが分かってくるので、データは多ければ多いほど技術開発するうえでプラスになる」
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp
50 Comments
外置きしている多肉植物にも効果あるのかな
やってみよう
エタノールの方が栄養になるからじゃね
害虫の駆除にも役立ちそう。やってみます
酒蔵が川に流せば米が育つ
病害虫対策でしているストチュウは植物自体にも良かったんだな
光合成促進剤ってありますね
東京は、大雨は降らなかったのか。
エタノールを散布するなんて止めてください❗️オゾンホールが益々 広がっちゃうじゃないですか❗️何考えてるんですか(怒)
まじか。観葉植物にアルコールスプレーしてみるか。
「バイト敬語」なんとかならない?
ミネラル麦茶あげたら元気になるかな
ウチもこれから抑制作のキュウリなんだけど試してみようかな
年々気温の上昇が著しいしからなあ。近い将来、本格的に食糧難が来るのは必至かな。数年後は一体どんな生活してるんだろな。
家庭菜園だけど確かにここ数年、トマト、きゅうり、ナスは全然ダメで、熱帯性であるゴーヤ、オクラは元気なんだよね
農家のみなさんもドローンに研究所、最新科学の時代ですか。。。
こういうのは10、20年後、何らかの健康被害とかが分からない。
スキーポンアグリっていう同じ様な効果が期待できる商品が既にあって、これも理化学研究所の研究が基になっています。
認定農薬じゃないから農協が引き取らないだろうなぁ
人口増加に対してアスファルトを使いすぎて太陽光のエネルギーが地表にとどまりすぎるからね。主要な道路以外アスファルト禁止にしたら外気温も低くなると思うで😅
高温耐性!?
毎日暑い日が続いてるのでストゼロ飲もうと思います!
土に水やりほとんどしてなかったのかな?
枝豆もそうだしマイコスも本来かん水なんかしない
なのにこの渇水でマイコスすら枯れる
俄には信じ難いがエタノール程度なら安全性も極めて高いしダメ元でやってみても良いかもなぁ
なぜエタノールが効くのかわからない
ワイもお酒のんだら元気になるで
地中にエタノールがある環境って自然界ではどんな感じなんだろうね。果物が地面に落ちて腐さるみたいな。何にしても植物が防衛機構を持ってる所からすると何らかの悪影響はありそうだけど。
つーか 1:51 で原因わかってるじゃん。地中にホース潜らせて直接水撒けよ。
じゃあ人間の頭皮も育つかな😂
ぼかしとしても働くから酒粕を撒いたら一石二鳥かもよ
素晴らしいです🥰農家さんと、研究者さんの方々に感謝申し上げます。ありがとうございます❗
こんにちは~!私もさつま芋を見ているのですが、大きく成りません一度これで試して見たいと思います、エタノールって何処で買えるんでしょう?
野菜は20歳になってから
ワイベランダ菜園、遮光ネットも意味なくコンクリの熱に逝く
雑草と熱帯植物は元気やで
隙あらば失敗ばかりの小川農園を登場させるのが面白すぎる。農家としてのプライドも誇りも無いんだろうな。
有機肥料使ってれば自然となってるんじゃ?
発酵、分解のプロセスで
どんだけ金かかるんだ、、、、
4liter大五郎の出番やで!
着眼点が素晴らしい
最近酒は少量でも毒とか言うけど、これだけ暑いと食事の時にビール100cc位飲んだ方が良いと思うんだよなあ
早朝運動すると食事の時にビール飲まないと無理
普段は酒飲まないぞ
余り軽はずみに研究結果を動画配信するとCとかKに真似されますよ?
市販のエタノールは添加剤入ってるの多いから自分で試すのは怖い
我が家のトマトも枯れて実もシワシワ。
たぶんに昔、暑いな!すだれを上に、屋根みたいにしてなかった?。屋根代わりにブドウなり、下に野菜とか、自然な山の知恵が役立つのでは?。山モッサモッサ、、人類と文明以外元気良い?では?。
気孔閉じたらそれこそ蒸散が起きなくて温度下がらんやん。植物ってアホなん?
まずリキダスとどっちが効くのか実験しないと
前半は土に水で稀釈して与えてたけど、後半のドローンはわずかな量を散布して葉にかかる程度だね。何が違うのだろう
コメントで真似してみようって人多いけど0.1%で更に野菜によって違うって言ってるけど大丈夫なのか?
何きっかけでこの効果が見つけられたのか知らないが研究者ってすごい
酒播いてるようなものだな(笑)。それで灌水しなくて済む訳じゃないし、金と時間を余計浪費するだけだと思うけど。
大根:「酒呑みダイコン!」
アルコール飲料販売業者「閃いた!」